2012年6月17日日曜日

おもしろい、群像劇の小説・小説家(国内外)があったらおしえて下さい!

おもしろい、群像劇の小説・小説家(国内外)があったらおしえて下さい!







私も「群像劇」小説は好きで、評価もそういった作品こそ、高いのですが・・・。

一口に群像劇と言っても、テーマやスタイルがいろいろあって、「これ!」とは言えないですよ。



元祖「群像劇」は、「忠臣蔵」でしょうね。47人の赤穂浪士たちはもとより、敵の吉良側にも様々な思惑がありました。

森村誠一の「忠臣蔵」(朝日文庫他)は、多数の登場人物を細かく描いています。

同じ森村の「新撰組」(同)も、多くの隊士を活写していて、近藤・土方らのみにスポットを当てるほかの小説と一線画しています。

森村は、「忠臣蔵は”人間蔵”であり、新撰組は”人間組”である」と、作品を語っています。



同じく歴史小説で言うなら、司馬遼太郎の「関ヶ原」。「人間の典型がすべて描かれている」と評されています。戦国最大の合戦を前に、様々な思惑が交差する・・・多くの人物を裁いてゆく、手際のよさが絶妙です。



SFなら田中芳樹の「銀河英雄伝説」。大河作品だけあって、4~500人の登場人物が複雑に絡み合って行きます。個性の異なるキャラたちの”会話の妙”が楽しめる作品でしょう。



ミステリなら、アガサ・クリスティの「オリエント急行の殺人」や「予告殺人」でしょう。クリスティはともすれば、目くらましだけになりがちな容疑者の多さを、手際よく描いてゆく手法に定評があります。

国際スパイや戦争小説のトム・クランシーも、作品舞台が大きいだけに、様々な群像の思惑が交差して行きます。「レッド・ストーム・ライジング」、「愛国者のゲーム」、「日米開戦」など、作品も長いんですけどね。



社会派小説の山崎豊子も、登場人物が多い。ドラマ化などされると、たいてい大物が20人前後キャスティングされますからねえ。それだけ重層に、世界観が描かれている、と言えそうです。

「白い巨塔」「二つの祖国」「大地の子」「不毛地帯」「沈まぬ太陽」「華麗なる一族」など。



登場人物が多いので、みんな長い作品ですね。まあそれだけ、作品内容が深いともいえるわけですけど・・・。








奥田英朗さんの「最悪」をおすすめします。

夢中で一気に読みました。







「グイン・サーガ」(栗本薫・早川文庫)。現時点で121巻まで刊行されています。今のところ、外伝が22冊出ています。







伊坂幸太郎さんの『ラッシュライフ』はどうでしょうか。

最近話題の作家さんですし、展開もはやくて飽きさせないと思いますよ(^^)

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